皆さん連日お暑うござんす、アスファルトに覆われた人災レベルの輻射熱を浴びながら歩く屋外は、最早人間の正常な活動範囲には思えないですね。

さて、本日は手堅い製品作りで定評のシェルターの贈る超高級カートリッジ “ハーモニー”の装着作業です。税別定価で380,000円もするカートリッジです、凄いですね。
今回こちらのカートリッジをお求め頂いたお客様に

『余計なお世話かもしれませんが、なんなら私が取り付けしますよ?』

って囁きましたら気持ちよくご依頼いただけました。私だってこんな高価な針は怖いのですが、多くのお客様方や数多の販売店も含めて、大概の方と比べて頂きましても幸いにして或いは結果的に、お陰さまで私はカートリッジの装着経験と数だけは上手ですので、

『カートリッジなんか少なく見積もっても3000個は付けたよ、お前なんかより全然得意だよワレェ~!』

って方以外は装着依頼を遠慮なくでんき堂までどうぞ。他店購入品でも僅かな工賃でお受けしています。
さて、今回この高価なカートリッジにはお客様ご指定の山本音響工芸のチタンシェルHS-5をあてがいリード線には銀線を奢りました。
無事装着を終えていつも通りの試し聴き。普段は店頭ではDL-103を使っていますが、勿論それで十分愉しんで頂ける再生は出来ていますが、流石にこのクラスは違いますね。ZANDENのフォノイコライザーでEQカーブも位相も触って聴いて見ましたが、SHELTER Harmony これは数ランク上の世界だわ…
シェルターと言うと30年ほど前に出たModel701が有名で、その後継としての501や901が登場し、現在では各々Mk3化されてシェルターのMCカートリッジとして同社の代表モデルとして存在しています。その音は非常に伸びやかでたおやかで長い時間聴いても飽きさせない、中域のエネルギーを保ったままにアクの少ない非常に付き合い易い再生音、性格を有すのですが、7000、9000と言った比較的海外市場を睨んだシリーズ(最近製造終了)の頂点に位置するこの『Harmony / ハーモニー』は、積層型ドライカーボンボディ採用等も含めて、極めてハイエンド系のオーディオ製品らしい、非常に高分解高解像度を誇る性能と押し出し感を有した、見た目も音も高級感を感じずにはいられない製品です。勿論SHELTERの送り出す製品の一つの特筆である上品さを含んだ上でのお話です。
流石に気軽にどうぞとは言い切れない価格の製品ですが、ここ最近の高級カートリッジと言う枠で眺めると決して無闇矢鱈なベラボーな存在な訳でもありません。50万100万と言った超高級カートリッジが増えて来た昨今は尚更です。即ち、この金額が出せる方はどうぞ安心してコチラを購入下さい、決して払った金額を裏切らない事だけはお約束できる内容と音です。場合によってはこのクラスでこの価格はお安いのかもしれません。そしてシェルへの取り付けはどうぞ無理せずでんき堂にご依頼くださいな。
尚、店主自身が個人的にもSHELTERのカートリッジは愛用していて、店頭でも普段はModel901Ⅲが試聴可能となっております、とっても性格の良い音を出すブランドですね、シェルターのカートリッジを皆さんも是非どうぞ。

 

 

超高級でも標準型でも入門機でも、アナログカートリッジの装着は無理して針先すっ飛ばす前に→0466-20-5223