先月末、残念ながらDENONアナログカートリッジ各種は値上がりをしましたが、でんき堂では引き続きお客様よりそれらの注文を頂戴しております。指名のカートリッジに好みのシェルとリード線を誂えての納品は今まで通りです。

趣味のアナログ製品は自分でそれらを装着してこそ的な意見を一部耳にしますが、今時趣味でカメラ持っててもフィルムチャージしてマニュアルで露出とってピンと合わせて自分で現像焼き付けする様な人も、高価な趣味性の高い車を有していてホイールにタイヤ組んだりキャブ弄ったりエンジン降ろしたりする人間等も滅多に居ないのですから、どうぞ高価な趣味性高そうなオーディオでもそうでなくても、カートリッジにシェルとリード線を美しく組む様な技術的部分は本来それを扱うお店側の専門家に託して下さいね。

 

 

例えば超大型家電カメラ量販店でエアコン購入すれば、取り付け料金払って専門業者が綺麗に取り付けてくれるんだから、多分同じ店のオーディオコーナーでアナログカートリッジ購入しても手数料払えば専門家がシェルやリード線を綺麗に美しく装着してくれるでしょうよ、それが道理ってもんですよね、常識的に考えて。
それらの店頭で例えば、DENONのDL103なぞを購い、取り付け頼んだら何故だか断られたら、きっとそれは、本来そこに居るべき専門家がその日はたまたま休みなんだか急な出張だったんでしょうよ。まさかアナログカートリッジを満足に取り付け対応できる優秀な専門家の一人も用意出来ずに、あれだけ立派なオーディオフロア開いて各種高級カートリッジを並べ散らかして販売してますなんて事は、あの企業規模と優秀な人材をゴマンと抱えた彼らに限ってあり得ないでしょうからね。
それでも、待てど暮らせど望むべく満足な対応を得られなかった際には、どうぞ皆さん地元の腕も気もいいオーディオ専門店に事情を話して取り付けを依頼して下さいな、決して無理して自分で付けようなんて頑張らなくていいんですよ、本当に針装着時の事故が増えているんです。ちょっとでもそういう作業を苦手に感じたり満足な道工具が手元にない方は、必ず専門家へ依頼しましょう、アナログカートリッジをシェルにリード線共々安全に美しく個人で付けられなくても、決して恥ずかしい事ではないのですから。
そして、そういった作業を引き受けて下さる専門店に巡り合えなかった際は、遠方でも構いませんので、一度でんき堂スクェアまで連絡下さいね。他店購入品、持ち込み遠慮なくどうぞ。

 

 

こちらはそんな中でも殊更に取り付けに技量を要求される、モノラルカートリッジのDENON DL-102です。コチラは相当な手練れでも取り付けには苦労する針で、私も遥か以前、生まれて初めてこの針に接した時は随分手こずり、ちっともうまくいきませんでした。今ではお陰さまで、このDL102だけでも数百個は取り付けさせて頂いて来ましたので、一応皆様に向かっては安心してご依頼くださいと言えるレベルではありますが。

 

 

顕微鏡拡大写真です。先程のDL103と比べて、DL102の形状の違いが伝わりましたでしょうか?カンチレバーも太く針先形状も違いますね。

 

 

一部ではすっかり好評のDL103アルミボディ化も引き続き作成しています。カートリッジは値上げになりましたが、アルミボディ化作業自体は値上げしていません(アルミボディへの換装作業工賃32,400円、DL103等カートリッジ代金は別)ので今後とも宜しくお願い致します。

 

 

針先顕微鏡拡大写真です、アルミボディ化とは言え、針先や発電系に変更はありません。だのにその再生音の変わり様には体感された皆様は総じて驚かれます。

 

DENONも勿論ですが、アナログカートリッジ全般のご依頼は→0466-20-5223