師走に入り気温も冷え込み慌ただしさも増す月になりました。皆様におかれましては風邪等引かずにお過ごしでしょうか?年明けに今年こそ良い年にしようと思って早年末、毎回こんな事繰り返しているうちにどうりで白髪も増えるし老眼進んで手元も怪しくなるしで、全くもう何もええ事なんか・・・

さて、重なる時は重なる物で、今回は電源ケーブルの作成が4本です。私の作成能力だと一本当たりアビーロード一枚分かかるので、今日は4回カム・トゥゲザーもサムシングもユネバギブミも口ずさみましたって何の事だかわからない方ごめんなさい。

ともあれ電源ケーブルの依頼が重なって、そのどれもが高級品、気合も入るってものです。
まずお客様ご持参のAET、コチラは使い易い長さに詰めて欲しい、その際に端末をでんき堂スクェアお得意のAIRLOC応用の角圧着仕様に元のプラグは活かした状態で仕立て直して欲しいという案件です。
写真にも撮りましたが、撚り線をQED AIRLOCの専用スーリーブを用いて専用工具で全周を強固に圧着処理した上でのプラグ装着です。元の状態もかなり強固な装着処理は施されていましたが、開けてみるとプラグ内で撚り線の枝毛が出てたりと結構怖かったので、ここはキチッと処理します。出来上がりを確認がてらの音出しは、元々良い物である事に加えて、やはり角圧着処理の効果が表れていますね、精彩さと解像力でお分かり頂けると思います。

 

 

お次はクライナの電源ケーブルAcca5にやはり角圧着処理を施して、フルテックのFI-11N1及びM-N1のイン・アウト双方のプラグを装着せよとの依頼、かつ同じ物を二本作成で、うち一本はアース線をカットしておくとの内容。
因みにクライナの電源ケーブルは切り売りと言う概念がなく、プラグ装着済みの完成品か、端末半田処理済み状態のカット済みプラグレス品の選択となり、今回はその後者を用意しての更に角圧着処理を施してフルテックのプラグの装着です。アースカット側の端末も将来のアース再利用を鑑み、処理済み状態にした上で絶縁状態にしておいたので、いつでも3芯仕様に戻せます。さて、そのあがりですが、クライナさんの完成品と比較して頂いて一向に構いませんよとだけ控え目にアピールさせて頂いておきますね。勿論このAcca5と言う製品は元々優れた性能を誇る電源ケーブルなので、私がその先端を弄る弄らない関係なく十分に良い物である事は重ねて記しておきます、それでも尚プラスαにご興味湧いた方は是非一度お声おかけ下さいませ。

 

 

お次が凄い、真打ち登場とでも言うのかな。お客様の指名で用意したSAECのAC-7000と言う高価な電源ケーブルに、フルテックの最高級電源プラグ、FI50 NCF(R)及びM NCF(R)をやはり内部接続を角圧着処理にて行い、トドメにアコースティックリバイブの、カーボン織り込みシースのCSF-10を被せると言う念のいりようの凝った仕上げです。
依頼を受けた私も、勿論いつもそうですが、尚更襟を正して臨む思いの組み合わせです。慎重な作業と丁寧な仕上げを心がけて出来上がったケーブルを、確認でエアータイトの真空管のプリアンプに挿して聴いた音は、間違いなく投資を上回る内容の解像分解再現性。最早何がどうしてこうなった?って感想しか出てきません。
コチラのお客様の手元には既に大変高価なメーカー完成品としての電源ケーブルが控えておりますので、今回お納めしたコチラのケーブルがどれ位の評価を頂けるのか、今から楽しみであり恐ろしくもあります。

 

 

さて、つらつらと書き連ねましたが、部材の値段に関わらずにどのケーブルも依頼を受けた以上、最善の作成方法が施されている事が伝われば幸いです。電源ケーブルに興味をお持ちでかつ、メーカー完成版にない組み合わせや仕様、長さをお求めの際は一度こういったオーダーも検討なさってみて下さい。

 

AIRLOC応用角圧着処理のみでも喜んでお受けします→0466-20-5223