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Victorが1986年に発表したレコードプレーヤー QL-Y44F の専用シェルです。
結構良いプレーヤーで愛好者も多かったと思います。
当時はストレートアームや軽針圧が全盛で、メーカーにも開発力や余裕があったものだから、各社独自にオートプレーヤーこさえては、それに相性が良いのも相俟って、ストレートアームを自社で開発したりしていました。
少し前に上越線のって北上していたら、新前橋過ぎたあたりから車窓右手にペンペン草が生えた広大な空き地が眼前に展開されて唖然としましたが、それがかつて甲子園の度にポスターにかわいい娘載せては盛大に金使って日本中にばら撒いていた、かつてのビクターの工場の夢の跡の残滓の残り香でした。
1987年のノリピーに始まって高岡早紀とか高橋由美子、持田真樹に酒井美紀、菅野美穂や吹石一恵などそうそうたる顔ぶれ。村田和美なんて娘もいましたね、今どうしてるのかな。
閑話休題
ともあれ金がうなっていたバブル前後当時の日本のメーカーは、オーディオに限らずやたら専用設計が多くて、パーツの供給やサポートもメーカーが元気な間は良いですが、ビクターも2000年初頭からあれよあれよの間におかしくなってアイドルに金なんか払っていられなくなって毎年恒例のポスター辞めたと時を同じくして、オーディオへの意識もサポートもそこへの真摯な姿勢も壊滅しました。
よって名ばかり残って統合されたJVCケンウッド系列のケンウッド系経営者に迫害されまくっている現在の彼らに、かつてのビクター製品のサポートなぞ望みようもありません。
何しろ設計者も開発担当もオーディオに情熱のあった営業も、本人が望む、望まぬの如何に関わらず皆他所に出てしまったので、それに関してのまともな受け答えが出来ません。
今更思うのは、時代の空気とは言え、当時のアナログ選びに於いて、この際にもう少し皆さんが流行りに乗らずにユニバーサルアームタイプを選択してればなぁという事です。
何しろアナログプレーヤーは壊れにくいので、33及び45回転さえ出来てれば後はどうとでもなるのです。
国産のDDプレーヤーのモーターなんてまず壊れません。不具合きたすのはそれに纏わる制御回路やオートプレーヤーのアーム動作機構です。
だから単純なモーターにマニュアル式のアームは未だに問題無く使える訳です。
今回のQL-Y44Fの様に、専用設計ストレートアーム搭載型でオートタイプのプレーヤーの場合、仮に壊れていなければ、今現在の十数万のプレーヤーより余程良い音出せますが、ここで問題になるのがシェルです。
何しろ専用設計、メーカー毎アーム毎に。
今でもシェル交換型ストレートアームは幾つか事例を見掛けますが、それらは全てストレート故に、カートリッジの内半角傾きがモデル毎に全て違うし当然端子も違っていて、互換性が一部OEMを覗いて全く無いのです。
ユニバーサルアームの場合、重さの範囲だけ理解すれば基本全部共通です。SMEもオルトフォンもSAECもFRもクラフトもグレース(←逆さ繋ぎあり、注意!)もビクターもソニーもテクニクスもヤマハもパイオニアもデンオンも皆が皆ぜーんぶ同じシェルで楽しめます。
でもストレート型は駄目。おまけにメーカーもへなちょこ化してるからシェルの供給や互換の情報なんて出やしない。
だから大概のオートプレーヤーユーザーの方は針交換で困るのです。
勿論針一個だけで楽しむ分にはよいのです。しかし、モノ針使いたいとか、MMに変えてMCも聴いてみたいなんて時に、毎回アームからシェル抜いてボルトナット外してリード線四本抜いて針付け直してオーバーハングも調整しますか?しませんよね。車のタイヤ冬用に履きかえる時、ホイールごとなら出来るけどタイヤだけをホイールに組み付け交換なんて普通は個人でやらんのと同じです。
よって、予め使いたい針を数種類シェルに装着しておけば、後は気分と必要に応じてアームに付け替えてバランスと針圧直すだけです。
だから音質的にストレートアームが優位な事は確かでも、ユニバーサルアームの魅力が失われないのです。ユニバーサルアーム用の一般的なシェルなら幾らでも手に入りますから。
で、前置きが長くなりましたが、今回うまい具合にこのビクターQL-Y44F用専用シェルが三個も入手出来ました。
これは本当に朗報。だって今このモデルお使いの方、後三種類の好きなカートリッジ装着して自由に針付け替えられるんですよ、やったぁ~!

 

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一つ2160円、三個で5400円でお分けします。困ってる方急いで下さい、ご用命があればその際にお好きなリード線への交換やお好きなカートリッジの装着も承れますので一度店頭へご相談下さい。
尚、恐らく他のビクターのQL-Y系プレーヤーのストレートアーム交換専用シェルにも使える筈と各タイプとの互換も一応調べては見ましたが、確固たる確証が得られませんでしたので今回はQL-Y44F専用と予め断らさせて頂きます。その他のモデルへの転用は自己責任に於いてお願い致します。

 

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参考画像としてATASS 87年より引用



また、その件をJVCケンウッドのサービスに問い合わせる事は勿論否定しませんが、その際に皆様が受ける壮絶な時間の浪費と電話代と心のこもった自動音声電子音応答による精神的不快感に関しては全く保証致しかねますので、それでも試されたい方は是非自己責任に於いて実行してみて下さい。

「あのぉ、御社の前身がかつて山ほど販売されたQL-Y44Fってプレーヤーのシェルは、まだ手に入りますかぁ?あと、無ければ互換性のあるモデル教えて下さい」

ってね。

あと、オーディオの専門店を豪語する当然ビクターもケンウッドも、更にその前身から分離した超高級国内アンプメーカー製品等が並んだコーナーを内包した大型家電量販店の店頭なんかにも是非聴いてみて下さい、結果の如何を問わず、かつ余程暇な人に限ると一応お断りはしておきますが・・・

QL-Y44F用シェル 【中古】

2,160円(税込)/個

残り2個 お急ぎを!

3個まとめて買うと5,400円(税込)

残り一個です!お急ぎを!

完売しました。

*取り付けに必要になるアルミビスナットある程度お付けして置きます。

TEL:0466-20-5223 (お問い合わせはこちら)