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連日暑いですネ(7/13現在、関東地区)

こうも暑いと、アンプみたいな熱気渦捲く機械を起こしてまで、音楽聴くにもなかなかならんのですが、涼しい時間帯になるまでは暫くアンプの電源を落として、お部屋の音響セッティングにでも勤しむとしましょうか。

さて、何度かここでも取り上げたクライナさんの音響効果を高める素材として人気の、アステカやワタユキと言った反射拡散或いは吸収の各製品群。

基本的には壁面に画鋲なりテープでの取り付けなのですが、中には壁に直接付ける事を躊躇する向きもあったかと思います。

うちのS県S市S湖周辺出身のスタッフのN野君はアパート住まいで、部屋の環境上、オーディオシステムのスピーカー左右間を中心に見ての部屋の両壁までが不等距離故、L側は窓辺でカーテンの直ぐ脇、R側は広く開いていてその奥ではガラクタや漫画が押し込まれたクローゼットの薄いメラミン張りの安普請な扉が鳴く状態の始末で、どうしても音場的にも不利な状況。

流石にオーディオを生業にするたしなみとして、N野君なりに考えて少ない収入叩いて(冬も夏も冷暖房さえ使わない徹底ぶり)、最低限以上の結構良いシステムを生意気に使っていて、それはいいんだけど、いつだったか遊びに行った際にロクなセッティングも施さずにただ繋いで音出してる環境に驚愕した私は

「機材は良いんだからさぁ~、Nのぉ~」

と、そのよくありがちな何となく角度付けて適当に置いたスピーカーの配置も含めて、アステカやワタユキでどうにかしてみようとアレコレと試したところ、元々大したセッティングもされてなかったのでキチンとやりなおしたスピーカーの距離や角度調整の効果も含めて大分改善されて、本人も漸くオーディオのセッティングのさわりくらいは理解出来た様子。

なるほどアステカやワタユキはこういった時に極端な投資をせずに効果的に改善効果を得られると改めて感心したのだけど、どうしても左右の音場が調整しきれない。

原因は判り切っているのだけど、右側に壁がない(遠い)んだから、アステカやワタユキも使い難い。

それに賃貸のアパートの契約にもよるけど、無闇に画鋲やテープを張って行くのも気が引ける。

そこで木の角材切って脚も組んで(あげて)自立するように背の高いポールに仕立て、左側の壁と同じ位置に相当する右側に立て、アステカやワタユキを適度な位置に貼ってみた。これなら自由に移動し易いし。

おぉ、いけるではないか、左右の部屋環境の違いを見事に乗り越え、音場は自然に部屋を廻り音像はスピーカーの左右感そして前後感を伴って見事に定位した。

ワンルーム月五万のアパートでも素敵なオーディオ空間が持てるではないか。限られた空間での小音量でのリアリズムが見事に追求できている。

そんな話をクライナの営業さんとしたりして、彼らもそこの問題(取り付け方ね)は考えてた様子で、流石アイデアの泉の同社社長、今回キチンと形にして商品化してきました。

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名付けてアステカタワー、文字通りです。

三角に組んだ柱にアステカとワタユキを嵌め込むだけ。

AZT-1内容物

一見段ボール製で実際段ボールなんだけど、三角の中には同社の吸音材がたくし込まれていて、効果的に抜かれたスリットを経て適度な内部損失をもたらしている構造。

最初は価格的に見て、高さ1.8m程度の三角柱を紙で組んで一万円?(装着するアステカ/ワタユキは別ですよ)と思ったのだけど、内包されてる吸音材の価格が単品で見て一牧2500円なので、それが三枚付属していて全くもって妥当と言うよりかえって安い気もしてくる内容。

タワー状態で計六個のアステカ/ワタユキが装着でき、三分割構造なので各パーツにつき二個のアステカやワタユキが装着できるわけですネ。

三分割なので、それぞれを独立した形で壁面に装着する事によっても、そこに装着されたアステカやワタユキの壁からの出っ張り加減がまた音場に効果を与えることが確認出来て、店頭では早速アステカとワタユキを交互に三個ずつ配したフルスペック状態のこのタワーを、正面スピーカー間奥に一本、試聴位置の真横左右壁面に各一本立てた計三本とし、三分割構造のこの柱のワンブロックをそれぞれ左右スピーカーの後方壁面やや上寄りに画鋲止めしたところ、囲われた空間としては8畳強に過ぎない広さにも関わらず、遠大なスケール感の本来のその部屋の広さから得られる以上の距離感と音場空間が試聴位置を中心に展開し、スピーカーの存在が消えてしまう各音像の定位感にぶったまげ、見えないはずの音像を思わず目で追いかけてしまう始末。

比較的小型のスピーカーで試したのですが、手が届きそうな位置に各音像が見え隠れするように煌めき漂い、ボリューム感が増し低域が豊に伸びていく感じは素晴らしいですネ。

流石にこの状態にするには、タワーを三本にバラ売りのブロックを二個、アステカとワタユキを11個づつ使う訳ですから、一個3000円程度のアステカやワタユキ、一本一万円のタワーでも全部揃えれば価格的には定価でも115,000円程度と、金額だけでは決して安い安いと簡単に言えないかもしれませんが、得られる音場効果に関しては間違いなく数ある音響改善系のアクセサリの中では、その投資額に対して断トツの効果と言いきって間違いないでしょう。

なのでまずは一本、スピーカーの間に立ててみませんか?取り敢えずアステカ一個からでも装着してみて。それだけでも間違いなく驚きは得られますよ、その後増やせばもっと愉しいですよ。

まぁこの業界、どんな製品に対してもそこには大袈裟な褒め言葉と、何を見ても否定から入る二つの風潮が際立っていて困ったなと思う時も有りますが、良い面は全部書いたつもりなので多少使う側の立場で配慮すべき点を申し上げるならば、その効果は間違いなく価格以上に絶大でも、その作りは価格相応の物であって、あくまでもベースは紙です。

アステカ/ワタユキを全部装着すれば流石にフロントヘビー気味だし、そもそも質量は無いのでぶつかれば倒れます。

だからその辺は使う側がごく常識に沿って、壁に画鋲をうって良い方はタワー側に紐でも結わえて壁に留めて、そうでない方はベースのこばに重しでもして対策してあげて下さい。

見栄えに拘る方はおよそ何十万もする他社のアイテムで同等の効果は得られるので、私は暫くこの価格的に手が届きやすいタワーを並べてアレコレ音の方を愉しんでみるつもりです。

お店ではいつでも試せるので、是非その効果を体感しに遊びにいらして下さい!

で、N野君、このようにとっても健全な価格のとても良いアイテムが出た事だし、先日の僕謹製の柱は返して頂いて、こちらのクライナ製アステカのタワー三本、キチンと購入して下さい。

君の分の発注はしといたからね。今ならクライナさんのキャンペーンで、タワー状態の購入3本で一つアステカが付いてくるんだって!(←勿論お客さま方を対象にです!8月14日まで)

http://kryna.jp/campaign/1307.html

http://www.a-sq.net/search/search.php?rd=1&search_name=AZT&search_display=1&search_and_or=1(販売はこちら)