一頃は高級ケーブルの代名詞みたいに各社の高価なケーブルに採用されていたPCOCC=Pure Crystal Ohno Continuous Casting (単結晶状高純度無酸素銅)(= Pure Cupper Ohno Continuous Castingってのも資料によってはあって、筆者はどちらが正しいのか分かりません)ですが、数年前に製造元が「やーめた」って事になって、製造供給元の銅精錬産業的にはどうと言う事ない出来事だったんでしょうが、その字面も含めてこういった凄そうな奴の希少性から得られる優越感と信憑性に依る処の大な、販売規模で言えばとってもささやかな販売額に齧りつく私の属するHiFiオーディオ業界では一時期、その後継素材の取り扱いと解釈を巡っての一部のアクセサリーブランドや製作販売業者、何故だかオーディオ専門誌や一部ライター、対決試聴会を開いた大規模量販店を含めて、上から下まで巻き込んでの業界魑魅魍魎共の阿鼻叫喚のかなり後味の悪い騒ぎも含めて大騒ぎになったのも、極一部の井戸の中では記憶に新しいですね、勿論当店は関係ないですが。
要するにPCOCCを供給してた側は一社、古河電工なのですが、それを用いてオーディオ用ケーブル等を作っていたブランドは企業規模の大小を問わずに結構沢山あって、親ガメこけたら皆こけた状態に陥った訳です。沢山あった割にはその全社の必要数を纏めても、古河電工的には作り続ける意義を認められない程度の数だったから止めたのでしょうが、これが少数高級品に頼る業界の弱さでもあります。その後は皆さんご存知の通り、各社新しい素材なり構造なりを見つけ出し一頃の混乱は収束して来た様にも感じますが、困ったのはお客さま方です。つまり、電源ケーブルなり信号ケーブルなりをコツコツと一本づつPCOCCで買い揃えていた方々ですね。私自身はLC-OFCでもOFCでも、繋いでいい音すればいいじゃない程度の人間なのですが、PCOCCに惚れてしまった方々にとっては、やはり僅かな差異が大きな音の変化に現れるオーディオの世界ですから、今までPCOCCで接続統一しようと揃えて頑張っていたところに突然

「PCOCCはもう手に入りません、代りにもっといいの用意したから今日からコッチにしてくだせぇ」

と言われても、オーディオシステムと言うパズルのピースを全体枠で揃えようとしていた時に、今までと違うトーンのピースが入り込むと、それ単体自体の性能や精度が良かったところでバランスが狂うという観点ですね、私も気持はよくわかります。車のタイヤの4本のうち1本だけ最新の高性能はかせてもね、そりゃ…
勿論これからそういったアクセサリーの道に入られる方はどんどん新しい製品に頼って頂ければと思います、そのどれもが良く考えられた素敵なものだと思います。ただ、今回ご紹介するオヤイデのTUNAMI GPX-Rですね、こちらで機器類のケーブルを揃えているうちに素材変更によるモデルチェンジが起きて、あと一本必要だったのにぃ…と言う方いらっしゃいましたら、確かに同製品は新素材を用いたV2へと進化していますので、ケーブル交換ご新規の方へは通常はそちらをお薦め致しますが、先のような例等でお困りだったり、やっぱPCOCCっしょ!って熱心なファンの方いらっしゃいましたら、中古とは言えまごうことなきPCOCC使用のオヤイデ/TUNAMI GPX-Rが一本きり入荷致しましたのでお早めにどうぞ!
その人気故か、どうにも中古相場が後継機よりも高値安定の具合の様子で困ったものですが、でんき堂スクェアとしてはやや弱気に19,000円で提供させて頂きたいと考えております、お探しだった方は是非お早めにどうぞ。

 

オヤイデ TUNAMI GPX-R/1.8m 販売時定価38,880円税込

でんき堂スクェア中古価格19,000円税込、一本限り、程度は経過時間相応

ご成約ありがとうございます

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