以前撮った写真の使い回しですが、左が剥いたままの状態の線材、右がAIRLOC応用の角圧着処理済みの姿です。撚り線の全てが均一の並びで強い力で圧着され内部で整列しています。
市販のケーブル類の多くは電源ケーブルもスピーカーケーブルも余程そこに留意されたモデルでない限りは、大概剥いたままの状態を螺子止めで済ませてあります。何も余計なモノが手挟まれていないストレート組みを好む方も多いのですが、繰り返しここでも触れて来た様に、撚り線に螺子でどんなに加圧しても結局は全線に対して均等な接触は行えません。スピーカーケーブルに至ってはバナナプラグ、Yラグ共にイモ螺子が線材の中を貫通して接してるのは数本のみなんて姿を見かけます。これは締める力を増したところで解決しない構造的問題です。そこで上の写真のように撚り線を一つの金属として集約させてそこに初めてイモ螺子やボルトを締めあげていきます。この下処理は見た目の接触感は勿論、同じケーブルと同じプラグの組み合わせに於いて、この処理のありなしでの聴感上の差異はとても得易く体感しやすいものです。残念ながら仕上がってしまえば外観からはその判別は難しいですが、まぁ聴けば分かりますってことで・・・

 

 

コチラはお客様が20年ほど使われたというCSE(←最近はどうしちゃったんですかね?)の電源ケーブルで、リフレッシュでインレット側プラグをフルテックに換装がてら内部結線を全線、アース部も処理で6箇所ですね、プラグ代は別でケーブル分解及び端末角圧着加工処理6箇所再組み上げ伸縮チューブ引き直しで6,000円頂戴した案件です。こういった処理のご依頼の際の一つの参考になればと思います。大概の電源ケーブルは両端末交換と内部圧着処理で面白いぐらいに生まれ変わりますよ。

 

 

コチラはバイワイヤ対応スピーカー用にシングルバイワイヤケーブルの新調です。Zonotone AVSP1200QMiesterと言う比較的入手し易く使い易い4芯ケーブルですが、線材自体は細く、そのまま撚った状態で一般的プラグをイモ螺子で締めてもまず間違いなく咬みきれないか、力が掛かればいづれすっぽ抜けます。本当はQEDのAIRLOCで一気に締めあげたいところですが、今回はaudio-questのプラグの指定が掛かっていましたので、12箇所を角圧着処理した上で各々にプラグをイモ螺子締めしていきます。これでケーブル、プラグ代は別で作成費8,000円の内容です。費用自体はケーブルの加工の難易度、要するにそれに掛かる時間で前後しますが、一般的なケーブルならばこれくらいです。普通のシングルワイヤケーブル接続でしたら、8箇所処理で5,000円程度でしょうね。こちらも作成依頼時のご参考になればと思います。勿論ケーブルもプラグも持ち込みで一向に構いません、遠慮なくお電話なりメールなりご来店でお問い合わせください。これから後も、持ち込みのケーブルの8箇所半田処理とか、また別の方面から宅配受けでの持ち込みケーブル、プラグの24箇所端末角圧着処理及びプラグ据え付けなんて作業が控えています。綺麗な端末処理はどうぞ、でんき堂スクェアへご相談下さいませ。

 

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