何度か書いたかもしれませんが、比較的誤解の多い接続方法がバイワイヤ接続ですね。
スピーカーへのケーブル接続の際に、ターミナルが高域用低域用にそれぞれ分かれてるモデルの際に使える接続方法です。今回はその接続方法の優劣は語りませんが、ともあれスピーカに4端子L-R各上下間を繋いでいるジャンパープレートなりケーブルを外して、せっかくそれに対応しているスピーカーなのだし、巷間イイと言われているバイワイヤ接続って試して見たいって思いはオーディオ趣味ならばごく普通に湧いてくる感情でしょう。
その際意外な程に問い合わせなり質問が多いのが、自分のアンプには一組分しか、つまり左右一系統しか出力ターミナルがないからバイワイヤには対応出来ないのか?と言った話ですね。確かに2系統出力積んでスピーカーセレクターでA或いはB、及びA+Bの切り替えを有すアンプは特に国産を中心に多い機能ですが、それをお持ちの方はA+Bを選んでスピーカーの高域低域にそれぞれケーブルを回せば事は足ります。
ただ、覚えておいて欲しいのは、一般的なプリメインアンプである限りは出力が1系統でも2系統でもアンプ自体は2chステレオなんですよ、と。その機能があっても信号的には中で均等配分されてA,B各端子に分かれただけで、一系統の出力端子後にケーブルを均等に分けても結果は事実上一緒ですよと。
逆に言えば、あのA,Bを同時出力選んで二つの異なるスピーカーを同時に鳴らしたがる方いらっしゃいますが、殆ど趣味のオーディオ的には意味はありません、アンプにも負荷が掛かります。

 

↑↑QEDケーブルをバイワイヤAIRLOC加工、アンプ側の図、左右分写っています↑↑

 

どうしてもと言うなら全く同じスピーカー四本の時にどうにか成立する方法で、それにしても4本同時に鳴らした所で得られる音場は、BGM用途以外の役にはあまり立たない方法です。A,B出力は本来二組スピーカーを繋いでA又はB系統をそれぞれ使い分ける際に役に立つ機能です。よってA+Bの場合は現代では事実上バイワイヤ接続用とご理解下さい。一部アンプでは2系統目の出力を純粋にバイワイヤ接続専用と割り切り、出力セレクターを廃して二系統のスピーカー接続には用いない事を指定しているモデルもありますね。
それにしてもそれさえ本来は不要かもしれなくて、とにかく同じ長さ特性の二組のケーブルを均等な力でプラグに一纏めに咬ませてアンプに繋ぎ、スピーカーへ高域低域それぞれ分割して接続すれば、目的のバイワイヤ接続は完成です。これをオーディオ趣味的にはシングルーバイワイヤと呼称しています。

そこでやはりお薦めはQEDのAIRLOC/エアロック接続ですね。
裸の線二組捩って無理矢理アンプのターミナルに捩じ込んでも、均等な接続は正直保証出来ません。その際には是非ケーブルを均等に全方位から加圧圧着、彼らが呼ぶ所の冷間溶接のAIRLOCで完全にプラグ留めして、今時どのアンプもバナナプラグ対応ですから、綺麗にスピーカー出力信号を二系統分配しましょう。
この場合、プラグ数はバイワイヤだとスピーカー、アンプ各々8端子に(L+/-、R+/-)×2で16個必要なのですが、シングルバイワイヤならばアンプが4個、スピーカー8個となり同じ結果を得るのにプラグ代4個分はお得な計算です。勿論選択したケーブルがあまりにも太かったりした場合には一つのプラグに納まらないかもしれないので、そこは慎重に線材の選択を吟味していきます。
例えば、左右それぞれ2メートルのケーブルで接続出来る位置関係のシステム設置構成で、シングルバイワイヤを選択した場合は、お好きなケーブル8メートル及びプラグ12端子と加工賃でこれに必要なケーブルは完成致します。
バイワイヤ対応システムをお使いで、まだこの接続を体験体感されていない方、やってみたいけどイマイチ理解しきれていない方、ケーブル剥いたりプラグ噛んだり面倒くさい、或いは苦手と言う方も、ココに書いてある事どうも良く分からんと言う方も含めて、興味がわきましたら是非当店までご相談なりご来店下さいませ。他店購入機材でも既にお使いのケーブル持ち込みでも喜んで対応致します。

尚、各ユニットにそれぞれアンプをあてがう接続はバイアンプと呼ばれ、これはバイワイヤ接続と接続方法は同じですが意味は違うのでご注意くださいませ、勿論シングルバイワイヤ接続は出来ません、悪しからず。
また、サラウンド再生時の複数スピーカー接続は全く話も理屈も世界も使い方も異にしますので、今日はここでは触れません。

 

↑↑TIGLONのケーブルをAIRLOCでバイワイヤケーブルに加工の図、これで片チャンネル分ですよ・・・↑↑

 

バイワイヤもシングルバイワイヤも普通の接続もAIRLOCも端末処理もベテランも初心者も→0466-20-5223