最初にお断りです。私の文章表現力が未熟な故に、読み手の方にはごく稀に何かを名指しで糾弾してるかのように捉えられてしまう時があり、筆者としても時折困惑しております。今日も数日前のここを読んで下さった気の良い方に、

「こないだのアレ最高っすよぉ、まさにあの通りですよね!爆笑です、○○○(←実名)本当にまんまですね(笑)」

と、決して私が文章中では書いても居ない考えても居ない揶揄した記憶もない実在の人物名を挙げて褒めて下さいましたが、これはもう私としては、『Lucy in the Sky with Diamonds』の頭文字はLSDだ、よってこれはドラッグソングだ、ケシカラン!と言われてぶったまげたジョン・レノンと全く同じ心境で御座います。
ですから、今後とも表現には十分気を付けて筆を進めて参りますが、構造全体を薄墨の様なトーンで淡く紡いで表現する私の表現方法から、特定の人物や事象を脳内に浮かべるタイプの方は、その文章中から想起された自己の思い描いた虚像が決して私の思い描いた物ではないのだと大人の余裕の態度で読みすすまれるか、端から踵を返す事をお勧め致します。

 


 

さて、最近、JBLやSMEを日本では古くから扱っていたハーマンインターナショナルと言う輸入商社が大変立派に変化されました。どれぐらい立派かと言うと、古い社員を営業もサービスも社歴やHi-Fiオーディオへの習熟度など関係無く分け隔てなく公平にベテランや詳しい人間から順に片っ端からあらかた全員追い出して、もとい、法的には正当な手続きを経て新しい環境へ転出頂いて、インターナショナルオーディオフェアにも参加しなくなり、自分達の用意した素敵で綺麗なショールームで、何聞いてもオーディオ超心から愛していてすらすら立て板に水の如く質問に答えてくれる経験豊富で博識な、きっとすげぇオーディオ個人的にも所有してる(のだろうと信じたい)フレッシュで新鮮な若い子達をぎょ~さん揃えて、テ○オンも真っ青の価格でJBLの大型高級スピーカーなんぞを販売し始めました。それから返す刀で英国の老舗アームブランドのSMEの扱いも止めました。きっと私レベルでは預知らないさぞかし高邁にして御立派な、どうせ聞いた所で私の脳みそでは理解も出来ない様な経営方針での判断でしょうから何も申しようが無いのですが、とにかく困るのはユーザーです。SMEのメンテナンスどうしてくれんのさ?君たちゃ新しい経営者迎えて顔触れ変わっていい気持だろうけど、変わらない事が美しいSME愛して大枚投じて使い続けているユーザーは置き去りですかい。そんなこんなんで多くのこの繊細な構造のSMEユーザーが路頭に迷い私の所にも相談にくるのです、助けてと。助けてと言われても、私も基本的なSMEの音出し設置調整は出来ても、分解補修修繕は専門家、プロの行うべき領域です。幸いな事にハーマンで長い事SMEに関わって来た修理の専門家が、新しく彼らから独立した修理サービス専門会社に移籍している事を知っている私は今、そちらを紹介させて頂いています。

 

 

さて、今回はお客様の大事な3010Rの修繕依頼です。9インチと12インチの二種類の長さが基本のSMEですが、数十年前に、

「そりゃエェのは分かるがあんた、3009と3012だけじゃ短いのと長いのだけで使い難いやんけ?真ん中もこさえてや、な、エェやろ?」

と、ハーマンの先々々々代位の社長だった、それはそれはやり手だった方が、英国の彼の地の連中に、くだんの押出しの良い関西弁で捻じ込んだかどうかまでは知りませんが、3010Rはとにかくその方がトップだった頃に日本側主導で企画開発した日本仕様の製品と聞いています。
ともかくその3010Rをメンテナンスに出し、還ってくるまでの間にお客様のシェルにかねてからの依頼であった、アルミボディ化されたDL103を装着です。いつ観てもこのシェルに収まった姿はどの針見ても素敵だなって感じですね、作業していて嬉しくなります。アームも約一カ月の時間を経て整備されて還って来ました、後はお客様のお宅で無事タンテーブルに組み上がって愉しんで頂く事を願いながらお渡しです。尚、でんき堂スクェアは神奈川県から行ける限りの範囲ですが、SMEの取り付けや設置調整の専門家を紹介させて頂いております。なかなか調整が決まらないSMEのアームに手を焼いているユーザーの方、一度標準セッティングを体感してみませんか?あまり偉そうなこと言いたくないのですが、今まで私が見る限り、かつての自分の物も含めて、実に多くのSMEが様々な環境下で、滅多に基準値にセッティングが収まった姿で鳴って居るのを見掛けません。恐らく人気に比してこのアームの調整方法が他のどれとも違う上に、その流儀も方法も曖昧な表現に満ち溢れているからだろうと推測致します。

でんき堂スクェアはSMEに限らず、お客様の要望に応じて都度、適切な対応がどれかを、お客様の意向を伺いなが相応しい部署、部門、人間への割り振りを考えながら行動しています。例えば今回の様に、何十年に渡って散々売ってきながら輸入元が見放したアームの修理は専門業者に修理を託し、カートリッジのセットアップは私が行い、アーム自身のお客様宅のプレーヤーへの装着セットアップは専門家に任すと言った様なです。何か皆様のオーディオで私達がお役に立てそうな事が御座いましたら一度ご相談下さいませ。

 

 

オーディオ扱う会社って、メーカーも輸入商社も販売側も、効率とか経営とかを前面に口にする類のとか、プロジェクトリーダーみたいな肩書きの付いたのとか、米国でビジネス学んだ「息子」とか、畑違いの会社から訳あってやって来た「息子」とか言う人種が入って来るなり、いきなり駄目になった様に感じさせられる事がままあるのは何故なんでしょうね?あくまでも僕の主観なので皆が皆とは申しませんが、ここ数年特にその傾向が顕著ですね・・・

 

DL103アルミボディ化もSMEもオーディオのお助け諸々も→0466-20-5223

 

PS:繰り返しますが、今この文章を読んで貴方が思い描いた人物は決して私の思う人では有りません。ジョン・レノンもドキュメンタリー映画の中で勘違いしたファンにそう言ってます。