「さぁみなさんこんばんわ、今日はなんでしょうねぇ~、またまたDL103ですねぇ、でもちょっと様子がおかしいですねぇ、針とれてますねぇ、逝ってますねぇ、こわいですねぇ~」

と淀川長治が言ったかどうか知りませんが、長年針先見て来てこんなに分かりやすく針先が抜けかけてるの初めて見ました。
凄いですねぇ~、一体何があったんでしょうねぇ~、ドキドキの展開ですね~って、くどいよアンタ、ゴメンなさい。
ともかく抜けてます、写真で見て分かる様にカンチレバーのアルミパイプから接着剤ごと浮き上がってます。針自体は相当新しい個体で、ヨーク部を保護で覆っているビニールもとても綺麗な状態。因みにここを見れば大体その方の再生環境や状態は理解出来ますが、この針はとても丁寧に使われて来た個体の様子。じゃなぜこんな事に?となりますが、これはもう余程薬剤か何かが強いタイプのスタイラスクリーナーの液に晒されたのでしょうね、接着剤が完全に浮き上がってる所からして。そもそもアナログ再生って綺麗なLPレコードの積りでも回転しながら空気中の色んな物巻き込みながら再生するから、半面も聴けば針先クリーニングしないとあっという間に歪出すアイテムですが、だからといってあんまりキツイスタイラスクリーナーで毎度毎度擦って居るとこういう事も十分起こり得るんですよね。ただ、それを目的とするアイテムにそんなに強力な溶剤仕込んだ製品はオーディオブランドからはまず見掛けないので、この方はもしかしたらアルコールや石油系の物を直に使ったのかもしれません、まぁ全ては推測なのですが。

ともあれ皆さん針先はお大事に、それではまた次回にお会い致しましょぅ、サヨナラ、サヨナラ

 

針先掃除はオンゾウラボのゼロダストなんかが安心でお薦めですよ、人気あり過ぎで常に品薄なのが悩みの種ではありますが・・・→0466-20-5223