ここ暫く投稿が開いていました、期待されて居た方々御免なさい。別に期待なんかしてないよと言われればそこまでですが。
あいている間私は何していたかと言うと、先月は何かとお店が忙しくて結局一日も休めなかったので、せめて1日だけフリーで遊ばして貰おうと久しぶりにパイロンジムカーナに参加したら、腕もないのに勢いよく飛び込み過ぎて車ひっくり返して貴重なラリー車一台おしゃかにした位です。フルロールゲージと五点式ベルトのお陰で身体に支障は無いですが。皆様もくれぐれも車の転倒には気を付けましょう、驚く程簡単にひっくり返りますよ(笑)

 

アーム根元の銀色のアルミベースがお分かり頂けますか?コチラが新規追加部位

 

閑話休題、今回のお仕事は英国REGA社のターンテーブルにアームを嵩上げしてortofonのMCQ30を付けよ~って課題です。REGAのプレーヤーは様々なクラスが存在していて、そのどれもが優れたデザインとシンプルな構造で見た目に反して驚くほど明快な音を愉しめるのですが、流石にエントリークラスは針交換等を前提には作られてはおらず、実質最初に付いて来たMMカートリッジ固定で愉しむように指示されています。今回たまたま程度良好で入手したお買い得のortofon MCQ30をどうしても付けて見たいと言う話にお客様となって、この針は結構背が高くて、REGAのこの高さが弄れないアームに元々付いている高さ14mm程度のMM針で丁度なように固定されている所に、新たに約19mmも高さがある針を装着して再生時のアームの水平をどう得るかと言う問題が出て来ます。一般的にはアームの根元のイモネジまわして高さ合わせますが、このアームにその部位は無し。しかし実際にはアームとは一種のやじろべぇですから、バランスと針のハイトを理解すれば如何様にも愉しめます、後は機転と実行力の問題です。カタログ眺めて、あ、コレはお客さん、そう言った事は対応してませんって閉回路で答えるのは実に簡単だし、実際アナログプレーヤ売り散らかす9割以上の特に大手家電カメラ量販系販売店はそんなもんでしょう。僕もそっちの側に組みすれば話は楽なんですが、それじゃオーディオ専門店騙る意味がありません。それで仔細に検分すると、どうもこのプレーヤーのアームの取り付け支持基部自体はオルトフォンのそれに準拠しているではないですが、コリャしめた!先日ortofonアーム用に5mm嵩上げ出来るアルミスペーサーこさえたばかり。そちらを取り出してプレーヤーボードからアームを一旦抜き去り、コチラを手挟んで、少しだけアームに合わせて径を拡張しましたが、見事に収まりました、やったやった。お客さんと一緒になって2時間以上の作業と検証を繰り返しながら午前様になるまで頑張って、最後にortofonのMCらしい厚みのあるサウンドが奏でられた時には商売を通り越して嬉しかったですねぇ、お客様も嬉しそうな顔されています。アームベースにアルミの支持基部が追加された再生音の土台の充実感も確認出来ました。このお客様の問いかけのお陰で、でんき堂スクェアに新たな加工メニューが追加されました。即ち

REGAエントリー級プレーヤーアームの5mm嵩上げ加工、部材込み10,800円、です。

勿論カートリッジは各自お好きな物を御用意ください。また、背の低い針の場合は全く不要な工事ですが、ortofonの様な背の高い針に換装したい場合は必須です。逆に嵩上げ後に背の低い針を愉しむ場合はスペーサーをカートリッジに手挟んで対応出来ますよ。今回は想像以上に上手く決まったので、この価格は要するに感謝価格です、あまりに依頼が増えてきた場合にはちょっと価格を上に見直す日も来るかもしれませんが、ひとまずはコレで。興味を持った方はぜひ一声お掛け下さいな。

 

俺の私のREGAのアームも嵩上げしておくれぃ→0466-20-5223