このゾノトーンのケーブルは先代の4400番の頃から引き続き大変人気なので、当店でもロールから切り出す機会が非常に多いですね。更に売れてるケーブルだけに、当店人気のメニューのQED AIRLOCとの連帯率も1,2位を争う高い装着率です。この組み合わせで愉しめる空間再現性は、未だゾノトーンケーブルを剥いただけの素で機材に繋いでる方にこそに是非体感頂きたい物です、要するに別物になります。勿論ケーブル本来の良さがあってこその物ですが。
本日はまさにその組み合わせで作製です。アンプの送り出し口は1系統、スピーカー側はHi-Low分割受け入れ対応なのでシングルバイワイヤ。個人的にはこの仕様のスピーカーを接続する際のベストな接続方法だろうと感じています。今回用いたプラグは、ここでは毎度お馴染みのQED AIRLOCバナナなのですが、写真を見るとお分かりの様にカバーがメタル仕様、そう、ちょっとお高い奴です。中身は同じ物なので電気的な意味合いでの差は無いと思いますが、プラグ自体にシールド耐性や防振性能が加味されてきます。僅かな差が大きな音の差を生むのがオーディオですので、勿論こういった選択は大歓迎です。尚、作業自体は通常仕様と変わりませんので、お値段はプラグ単価のみの差となりますが、シングルバイワイヤですと総計12個のプラグを用いますので、流石に合計金額には標準タイプとの些かの差は生じますが、その見栄えも含めて十分その価値はご体感頂けるであろう事はお約束できます。ところで完成写真見てこう思った人居ませんか?

「あ、こいつ配線の色間違えてやがる、普段偉そうなこと書き並べて大した事ねーナ」って。

そうなんですよ、僕ここ毎回気になるんですよね。ゾノトーンのこの4芯ケーブルはその断面を見ると、赤-黄-黒-白と4色で色分けされた被覆を被って居ます。線材自体はどれも同じです。そこで本来は、例えば4芯でこの配色の線材をプラスとマイナスに二本ずつ束ねてグループ分けするなら、心情的には有彩色の赤と黄をプラスとして束ね、無彩色の白、黒をマイナスとして束ねたくなります、少なくとも私は。ところが4芯線を二本づつ纏めて扱う際の一般的マナーでは、対角線でペアを組むとなって居るのですね、オーディオ的には。そうするとこのケーブルは赤の対角線上には黒色が居るんですよ。それで赤黒及び黄白がペアになるのです。それでもまだ、両端ともひとまとめならそんなに混乱しないのですが、どうです?スピーカー側見て下さい、4本になってる方。黒い線に赤いプラス表記のプラグ被ってて一瞬戸惑いませんか?これプラグ無しで裸結線だったらもっと混乱しませんか?アンプは赤黒撚って結線しました、反対回ってスピーカーにえっとこの黒い線はマイナスってついなりませんか?僕はなります。プラグ付けてからは、今度は黒い線の頭に赤いプラグが付いてるのがどうにも気になっていますが仕方ありません、コレは間違いではないのですと吹聴して回りたい気分ですが、以前確認でゾノトーンにも聞いて来ましたが、やはり彼らもそう答えます。確かに電灯線の場合は、黒が電源からの下りで、白を還る線、上りとして扱うので、信号の流れ方を基準で見れば黒線をプラス側にまわすのもおかしくは無い事になりますが。皆さんも自分でこのタイプの線切って剥いて使って特にシングルバイワイヤ接続される際にはゆめゆめ間違う事無かれ。間違うとショートで音出ないし機材に良くないし実際結構多く報告の有るミスです。
まぁ、面倒くさいなと思ったら是非ケーブル処理はでんき堂スクェアまでご依頼下さいませ、ゾノトーンに限らずどんどんAIRLOCしちゃいます、勿論ケーブル持ち込み歓迎ですし、AIRLOC以外のプラグも綺麗に取り付け致しますよ。

 

ケーブル剥いてAIRLOC→0466-20-5223