皆さま、九月の声を聴くと同時に急に気温も下がり、体調など崩さずにお過ごしでしょうか。ここでの文筆責任者の私は体調こそ崩しておりませんが、足掛け5年近くメールの管理を怠ったスタッフの後処理に追われ、この一週間16万件の不用メールを削除すると言う、何の建設性発展性も見出せない感じられない極めて虚しい作業に毎日午前様状態で眠くて仕方ありません。だって1日あたり1000件消しても160日掛かるって馬鹿ですよね。まぁ要はそう言った能力面を見抜けない人事をする私の甲斐性、責任なんですが。ともあれ絶望的にPCやWEBに疎い私自身は、そんなの放っておけばいいじゃんと思うのですが、メールが16万件溜まって放置されてるとPCは重くなるんですって、全く便利なもんですね本当に、現代文明の利器とやらは。PCに馴染んでる皆さんには全く理解できないでしょうが、私にとっては皆さんが難しそうに感じているSMEのアームの設定とかアナログカートリッジの繊細な調整や機械式カメラの分解作業やフィルムの現像やバイクのキャブレター弄ったりエアコンも付いて無いMT乗り回したりしている方が、訳わかんない用語の羅列のPCに関わるより数万倍気が楽だし得意なんですよね、ドメイン?アカウント?本当に良くわかんね。

 

 

閑話休題

PC全然駄目でも手作業大好きな私は今日もお仕事です、ハッキリ言ってお客様のケーブルを作製するのはとても楽しい。何が愉しいって、結果が見えるし先方には喜んで貰えるし自分の組んだケーブルが結構良い音奏でるの確認出来る事は素晴らしいですね。本日は製販共に態度もモノもとても良かった頃のPIONEERのCDプレーヤー、タンテーブル式のディスクひっくり返しておく奴、バブル前後に凄かった、メチャクチャ手間暇かけた構造でハニカムシャーシなんて奢ってたアレですね。そのプレーヤーのXLR出力から信号取り出して、AMP側は通常ライン即ちRCAで少し長めに受けたいと言うお客様のご要望、所謂XLR→RCA変換タイプケーブルの作製です。持参されたのは日立電線の4芯シールドタイプ。早速古の資料紐解いて確認すれば、このPIONEERはこの時期の日本製キャノン端子出力型の御多分に漏れず、案の定3番HOT。それが悪いと糾弾する資格は私には御座いませんが、ややこしい事は事実です。前回もこちらで書かさせて頂きましたが、プロ機を含めて国際的にはXLR端子は2番がホットで3番がコールド、1番がグラウンドとなるのですが、双方が同じルールの機材の場合はケーブル的に別段問題御座いません。ただ、双方のHOT番手が違ったり今回の様なRCA変換作成時にはそこは結構重要になるのですね。よって今回は送り出し機材側(CD)XLR/3H2C1G→2C+1G3H/RCA(AMP)と言う配線で作製です。外径が太い線材だったりしてRCAプラグ側の加工で少々手間取りましたが出来栄えは写真の通り、店頭試聴確認の為に現在でも頑なに3番HOTを堅持するプレーヤーを態々用意してアンプへはライン入力で試聴です。

久しぶりに聴いた日立電線らしい重厚な厚みと製作上の異常が無い事を確認出来て、無事お客様に引き取られて行きました。皆様も市販品で対応しきれないケーブルが必要な際は一度相談なさってみて下さい、近所の何でも売ってる立派な年商何千億とか豪語する大型家電量販のスタッフも充実した、エソとかアキュとか言った不思議な略称でオーディオ騙ってくれるオーディオ専門コーナーに。
それでも何故だか対応して貰えなかったリ駄目な時はでんき堂スクェアまでどうぞ。

お断り:上記文中において態度もモノも良かった頃の~みたいな過去形の表現が見受けられますが、現在はどうであるかとは私は一言も申し上げておりませんので、そこの所はくれぐれもお取り違えの無い様にご注意下さいませ。勿論あの頃を覚えている皆様が、今の彼らをどう感じるかどう評価なさるかは勿論ご自由にです。

話関係無くもないですが、昔はメーカー関係者や営業の内輪話の際には、良く他社ブランドを心にも無い「さん」付けしたりして呼ぶのですが、パイオニアは昔から「パイさん」と彼ら以外のメーカーからは良くそう呼ばれていました。
最近は紆余曲折あって、目黒の本社ビルも素敵なスタジオごと売り払いプラズマも放棄して忠誠誓ったPASS店も無慈悲に遺棄して、遂に色々あって全く性格の違うブランドのオンキョーに吸収された訳ですが、オンキョーさん、パイさんとそれぞれ呼ばれていた両社(口悪い人なんかは「寝屋川の連中」とか「目黒の方」とかも有りましたが)が合弁して出来たオ・パイ連合が今何と略されて呼ばれているかは僕はここでは書きません、皆さんで想像して愉しんで下さい。

さて、今度は迷惑メール潰しだ・・・

 

愛した頃のPIONEERの思い出話とケーブルに纏わる面倒はコチラまで→0466-20-5223