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three blind mice のロゴとサングラスをかけたネズミのマークが印象的な、ジャケも内容も70年代そのものなTBMレーベルの諸作品群。

正直私はここで世間一般に流布するジャズと、日本のこの時期のジャズについて語る事は出来ませんが、分かっている事はとにかく、既存の範を超えようとするジャケの挑戦性と秀逸さ、一聴して判る素晴らしいレベルの演奏力と高いプライドの下での製作者側の高音質の収録。

要するにカッコイイんです、どれも。

情報を求めてWEBの海を見渡すと「TBMがリリースした作品約150タイトル全て外れ無し」の様な記述も目にしますが、正直ジャズもプレーヤーも、一般的ジャズファンにおける日本人ジャズの扱いなどさっぱり判っていない私でも“ネズミのマークのLPはともかくカッコイイし音も最高だから見つけ次第手に入れる”という、かなりジャズファン的目線には非道に映りかねない行動をとったりしていますが、今まで手にしたどれも本当に良いんだよネ。

で調子乗って同じアーティストの違うレコード会社の盤聴いたらその落差に愕然としたりしてね、詳しくは言いませんが(笑)

で、とにかくネズミは入手の方針で今回入ったのが表題のTBM-39 今田勝/グリーンキャタピラー

いやぁ、素敵なジャケ、中身も勿論。

このジャケセンスは本当に凄いなと感心しますよ。

そもそも今田勝もジャズも普段はたいして聴かない私がこのディスク知ったのはこの芋虫ジャケのお陰だし、手にしたらネズミマークが付いてたから「おぉ」となって、で、ともかく入手して聴いたらやっぱり「おぉ」となって、これは勿体ない、皆さんにも買ってもらいたいなとTBMレコードさんに問い合わせたら、なんとあと在庫が三枚だというではないですか。

エェ?である。

よくよく訊くと、今回私が耳にした盤は、75年発売のタイトルで、その盤がTBMがレーベル開始25周年記念の95年に何タイトルかを完全限定のスーパーカットアナログ版で再発した際の貴重な在庫だと。

よってロクにジャズも知らない私ですが、正真正銘最後の三枚と言われて三枚の意味は大変よく知っているので全部仕入れました。

日本で新品はこれが最後です、多分、ハイ。

しかし勿体ないですね、なんだか。

ファンじゃ無い故に無知無恥で適当言えますが、これよりどうきいてもロクでもない(内容に関しての主観ですよ、悪しからず)大物の海外の“本物のジャズ”の盤は今後もオリジナルに固執しない限りは入手しやすいでしょうが、日本の70年代に技術も内容も演奏も彼の地の盤を抜いたとは言わずとも間違いなく肩を並べていた盤が、多くの人の耳にふれる事無く入手経路も経たれ忘れられていくのですね。お早めにどうぞ。

でもさ、TBMさん、くどいけどTBM-19福村博クインテットどうにかしましょうよ、あれを皆に聴いて貰える機会がないんなんてちょっとおかしいでしょ?

http://www.a-sq.net/item/10589.html(販売はこちら)完売しました。